2019年度

ともに謙虚に学び続ける

下伊那教育会会長 熊谷 邦千加(飯田東中)


 令和という新しい時代がスタートし、各学校では目の前の子どもたちのために日々の授業や教育活動に会員の皆様が邁進していることと思います。
下伊那教育会が公益社団法人化して、本年度で7年目となりました。昨年までの事業を振り返ってみますと、児童生徒育成事業では、郡展で入場者数が毎年1万人を超え、親子三代そろって子どもの作った作品を楽しみに見学したり、郡音で小中の学校、規模の大小の学校がそれぞれのよさを聞き比べて刺激を受けたりと、まさに下伊那の教育や文化を高める一役を担う場にもなっています。
また、教科等研究部、調査研究部、郷土調査部、専門部の各委員会では、それぞれに集まった委員会が、少ない機会を生かして、研究を深めたり成果を発表したり、事業を改善推進したりと、先生方の職能を高め、教育に対する思いを深めています。そうした中で「委員会に入ってぜひ勉強したい」という若い先生の存在を知るたびに、会員一丸となって下伊那教育会の充実を図り、その期待に応えたいと思わざるを得ません。
私は、新卒のころ早く一人前の教師になりたいと思っていました。でも、どうすればなれるのかわからなかったので、校内の先輩に薦められた本や雑誌を読むこと、研究授業の授業者となること、読み合わせ会に参加すること、先輩に付いてたくさん話すことを一生懸命やっていました。そのとき学校外で学ぶ機会は、教育課程研究協議会と県中蓮くらいしかありませんでした。しかし、下伊那に帰ってくると、委員会や同好会という、自分の学校だけでなく他校の先生方から学ぶ機会ができました。他校の先生方と学習指導案や実践レポートについて協議をすると、自分の気付かなかった視点に驚いたり、鋭い指摘に慌てたりと自分の未熟さを新たに知ることとなりました。
自分は教員なのか、教師なのか、教育者なのかと問うたとき、謙虚に学び続けること、子どもたちや保護者との信頼関係を築くことによるのではないかと思います。3月末に学校を去る先生の下に卒業して1年以上たつ生徒がわざわざ訪ねてくる場面を見ると、そこにその結果が表れているような気がしました。
下伊那教育会の事業の中心は、職能向上です。目の前の子どもたちのために、本年度も下伊那教育会の研修の機会を大いに活用していただきたい。そして、そんな研修の機会を一緒に充実させていただきたいと思っています。1年間、よろしくお願いいたします。